岡部崇人は漢だ!ラグビーに全身全霊で打ち込む岡部選手が日本代表となって生まれた矜持とは!?

漢字の漢と書いてオトコ、岡部崇人選手は三国志の中に出てくるキャラクターのような素敵な人だった。
29歳でたどり着いた日本代表は中学生で日本代表を目標にしてから、ブレることなくラグビーを追い続けた結果だった。それも平たんな道ではなかった。バックローをやっていて、トップチームでは体の大きい外国人選手が多いポジションということで自分が生きる道を模索してフッカーに転向し、さらにプロップになる。
「大きい選手はパワーはありますけど、低さとか細かい部分が出来ないのに対して、小っちゃい選手、体重軽い選手っていうのは低さもそうですし、チームの8人対8人のまとまり方もそうですし、小っちゃい選手が自分のことを自覚してたら、自分小っちゃいからこういうスキルで戦っていこうっていう戦術とかもあります。」スクラムの奥深さがわかる話だが、そこには各ポジションごとに細かく役割があり、それぞれに何年かかっても習得しきったとは言えない技術があるわけだ。背番号が2番から1番にひとつ変わるだけと思ったら大間違い。しかも変わったポジションで日本代表になるのだから、岡部選手の隠れた努力は相当なものだったはずだ。
食べ続けなければ体重が落ちてしまう岡部選手にとって、食べることも厳しいトレーニングのひとつ。「食事に関しては常に意識し続けないと、グーンと体重減っちゃう。僕の場合やったら体重が足りないんで、毎回いっぱい食べて、その間にも間食みたいなの食べて、夜ご飯食べて、寝る前にプロテイン飲んでみたいなのを続けることがまず大事。」これに逆行して体重を減らすハードなトレーニングで自分を追い込んでいく。命がけという言葉がぴったりはまる。
岡部選手はラグビーに全身全霊打ち込んで、目標である日本代表になっても、プライドを持って常にリーグワンで良いパフォーマンスをし続けることを自らに課していた。「あいつが日本代表で、なんで俺が日本代表になれないんだと同じポジションの選手が思わないように。」左プロップで圧倒的な誰もが認める存在になる。
岡部選手のその高い意識が、横浜キヤノンイーグルスをも引き上げてくれると思う。
プレーオフ、その先の優勝へ、岡部選手とキヤノンイーグルスを応援したい。
頑張れ、岡部崇人選手!
モリタニブンペイ